以下の手順は、当社の共用サーバやサーバー保守、サーバー初期設定サービスをご利用された場合のメール設定マニュアルです。
Microsoft Officeに含まれる個人情報管理ソフトMicrosoft Outlookに既に登録済のメールアドレスを重複して設定する場合のマニュアルです。
Outlookのバージョンによって、設定手順が異なる場合がございますが、設定する項目に変わりはありませんので、この手順を参考に設定してください。
この設定手順は、Windows10、11 + OutLook2016以降の設定手順です。(Office365でも同じ手順で設定できます。)
このページの内容は次のお客様に関係あるかもしれません。
- outlook 2016を利用している
- サーバーリプレイスの為に、同じメールアカウント(POP3受信で受信サーバーが異なる)を重複して設定したい
- 通常の方法で設定したら『このメールアドレスは既に追加されています。』と表示された
サーバーの移転時などに、プロバケーションの影響を考慮して同じメールアドレスで異なる設定を移行前用・移行後用を設定していただく場合がございます。異なるサーバーの為、その設定が違う事から同じメールアドレスでも、新旧2つのサーバーの設定をメールソフトに設定する事で、プロバケーションの影響で古いサーバーに届いたメールをロストしてしまう事を防ぎ、且つDNS切替が完了しほぼアクセスが新しいサーバーに転送される事を確認した時には、古いサーバー用の設定を削除するだけで済みます。
2016以前のOutlookならば、同一のメールアドレスでも、問題なくアカウント追加が出来ましたが、Outlook2016以降では通常の方法では設定できない場合がございます。
同じメールアドレスを通常の方法で設定しようとすると…

何故重複登録が出来ないのか
outlookは、同じメールアドレスとサーバー情報で一つのプロファイルとして管理されています。POP3では受信フォルダ(PSTファイル)とアカウントの紐づけが1対1の為、通常の方法だと「重複」として拒否されるそうです。
そこで、ここにある手順では別プロファイルとして追加する為、「重複」という扱いにならない為、同一メールアカウントで両方POP3受信でも、同居する事ができます。
outlook 2019以降は、POP3とIMAPならば通常方法で追加OK。
outlook2016では、両方POP3、POP3/IMAPの組み合わせでもNGでしたが、outlook2019以降ならば、元がPOP3・新規がIMAPならば通常の方法で登録できます。
Outlook以降で、同一メールアドレスを設定する方法
まずはコントロールパネルを開きます。
コントロールパネルから「Mail(Microsoft Outlook)」をクリックします。
「プロファイルの表示」をクリックします。

「outlook」をダブルクリックします。

「電子メールアカウント」をクリックします。

「新規」をクリックします。

「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」にチェックして「次へ」をクリック

「POPまたはIMAP」を選択して「次へ」をクリック

重複する側のメールアドレスの設定をします。
以降はこちらのアカウント情報の設定の手順3以降と同様の方法で設定してください。

設定が完了するとsample@sampledomain.co.jp (1)と登録されて同じメールアドレスでも送受信が出来る様になります。
送信はどちらを使えばいいですか?
基本的にどちらのサーバーも使えている間は、どちらを使っても、どちらのサーバーからも送信できます。
但し、DNS切替以前は従来のアカウント(送信メールサーバー)、切替以降は、新しいアカウント(送信メールサーバー)を使うのが望ましいです。
これは、DMARCのチェックで、送信サーバーとして登録されているメールサーバーと異なるサーバーから送信された時に、送信メールアカウントの送信メールサーバーとして登録されているIPアドレスと、実際に送信した送信メールサーバーのIPアドレスが不一致=スパムメールの可能性が大きいとして、送信相手のサーバーで迷惑メール扱い又はブロック(破棄)されてしまう可能性がある為です。
SPFレコードに関しては、複数の送信サーバーを指定する事も出来ますし、メールは転送する事もよくあるので、不一致でも直ちにスパム扱いとなる可能性は低いです。ただ、DKIM認証は、キーの不一致や、片方がDKIM対応していないという場合は、ファールとなる可能性が高いです。その関係で迷惑メール判定を受ける事になります。
メールアカウント追加設定がうまくいかない場合は
ご利用中のメールアカウントの設定がうまくいかない場合は、先ずこちらをご覧ください。
上記ページに記載されている内容を見直しても解決しない場合は、当社までお問合せください。
尚、ご利用中のサーバータイプや、保守サービス、ご利用サービスによってサポート対応が異なります。詳しくは、以下をご覧ください。



