企業実在認証型SSLとは
SSL証明書には、大きく分けて2つのタイプがございます。一つは企業の法的実在性の証明を含む企業実在認証型SSL証明書(通称OV証明書)と、このドメイン認証型SSL証明書(通称DV証明書)です。
企業実在認証型SSLは、申請するドメインの所有権を確認に加えて企業の法的実在性が確認された場合に発行されるSSL証明書です。法的実在性の確認には、申込時に確認するDUNSナンバーの情報を元に審査されます。また、これに加えて認証局からの電話確認がございます。
この為、申込から証明書発行まで数日(1週間~10日程度)かかるのと、ドメイン認証型SSL証明書と比べると高価となるのが特徴です。その代わり認証局がその法的実在性を証明してくれるので、ウェブサイトの信頼性を高める事が出来ます。
知名度のある企業やECサイトではフィッシング詐欺対策に有効
昨今、知名度のある企業やECサイトが頭を悩ませているのが、その企業のウェブサイトを語り(手の込んでいる場合は、全く同じサイトをコピーしたものに誘導する場合も)個人情報やカード情報などを抜き取るフィッシング詐欺です。企業実在認証型SSL証明書は、実在証明を行うので、使い方次第で、その対策に一定の効果があります。
知名度の無い企業やECサイトでは信頼性の掲示に効果あり
開業したばかりの企業やECサイトで法的実在性を掲示する事で、訪問者に安心を与える事が出来ます。特に知名度の無いECサイトでは訪問者が購入する事の不安があります。それを払拭する為に企業実在認証型SSL証明書を利用すると効果的です。
DigiCert セキュア・サーバIDなら、証明書だけでなくウェブサイトに対するセキュリティオプションが利用できます。
日本国内外の有名企業が最も導入している企業認証SSL証明書であるDigiCert セキュア・サーバIDは、SSL証明書として高額ですが、それは一番信頼性がある証明書だからという事ではございません。この証明書を購入するとマルウェアスキャンと脆弱性アセスメントのセキュリティオプションが利用できて証明書を導入したウェブサイトのセキュリティを高める事が出来ます。
企業実在認証型SSLを取得できる組織
企業実在認証型SSLと言っても、企業でなければ取得できないと言う訳ではございません。DUNSナンバーで確認できれば、公共団体や協同組合、保険組合、学校法人、宗教法人、医療法人、NPOなども取得できます。また、個人事業主もDUNSナンバーに登録できるので取得が可能です。
企業実在認証型SSLをお勧めする利用ケース
- ECサイト全般
- 知名度のある企業・サービスのウェプサイト
- 上場している企業のウェプサイト
- 開業間もない企業で信頼性を必要とする業種のウェプサイト
- 金融商品等他より信頼性を必要とする業種のウェプサイト
どの企業実在認証型SSLを選ぶか
年間1万円以下で取得できるものから、10万円程度かかるものもございます。
以下の違いがありますので、ご自身の利用ケースに合わせて選択してください。
- ブランドの違い
- 機能の違い
- 対応ブラウザの違い
- ワランティの違い
- サイトシール自体の機能の違い(日本語に対応しているか)
- マルウェアスキャン等のセキュリティオプションが違い
- 手続き方法の違い
企業実在認証型SSLの審査手続き
ドメイン認証型SSL証明書の審査手続きは主に次の3種類の方法の何れかの方法でドメインの所有権を確認します。
但し、証明書によって利用できない審査手続きもございます。
1.DUNSナンバーでの法的実在性確認
企業実在認証型SSLは、その法的実在性確認をする為にDUNSナンバーでの登録確認が行われます。その為、次のご用意をお願いします。
- DUNSナンバーに登録されている事を確認し、自社のDUNSナンバーを取得
- DUNSナンバーに登録されている情報に誤りがある場合は、データ変更申請する
照会したDUNSナンバーはお申込の際にお知らせください。
※DUNSナンバーの紹介は自社の場合無料ですが、他社が照会する場合は手数料がかかる為、お客様ご自身で紹介してください。
2.ドメイン所有権の確認
ドメイン認証型SSL証明書同様に次の3種類の方法のうち何れかの方法でドメインの所有権を確認します。
但し、証明書によって利用できない審査手続きもございます。
当社で過去にウェブサイトをご依頼されたり、保守サービスをご利用の場合などの場合、前年と同じサーバーで証明書を更新する場合は、当社の方で上記何れかの方法をお客様に代わって手続きが出来ますので、特にお客様でお手続きをお願いする事は稀※でございます。
※お客様サイドでサーバーの設定を変更し、その旨をお知らせいただいていない関係で、何れの方法も当社側で取れなくなっていまった場合にはお客様に対処をお願いする事がございます。
当社にはじめてSSL設定をご依頼するサーバーの場合
審査手続きの他に、秘密鍵の生成・CSRの生成等の作業が必要な為、管理コントロールパネルの情報・FTPの情報をお知らせいただきます。詳しくはこちらをご覧ください。
3.担当者様への電話確認
申請企業・団体様へ認証局からお電話確認がございますので、お客様ご自身でご対応をお願いします。
どの電話番号に発信されるか、いつ誰に発信されるか?は認証局によって異なりますので、各証明書の認証方法の項目をご覧ください。
企業実在認証型SSL
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企業認証SSLで一番安い
Secitigo(Comodo) Instant SSL Pro
Secitigo(Comodo) Instant SSL Proは、当社取り扱いの企業認証SSL証明書で最も安価。信頼性を確保したいけど予算を抑えたいECサイトや企業サイトにお勧めの証明書です。 -
Comodoで一番安心できる企業認証SSL
Secitigo(Comodo) Elite SSL
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GeoTrustのドメイン認証SSLの定番であるクイックSSLプレミアムとほぼ同じ予算でComodo最大の補償が設定された企業認証SSL証明書を提供します。 -
有名企業が最も導入する証明書
DigiCert セキュア・サーバID
日本国内外の有名企業が最も導入している企業認証SSL証明書。
信頼の証であるDigiCert社の標準証明書でSSL証明書の世界基準と言われる証明書です。 -
セキュア・サーバIDと同等レベル
GeoTrust トゥルービジネスID
有名企業が採用するDigiCert社のセキュア・サーバIDと同等の保護レベルながら、手ごろな価格で取得できる企業認証SSL証明書です。
GeoTrustは、世界で一番信頼されるDigiCertが提供するSSL証明書ながら、比較的安価に購入できるブランドです。