アクセス解析の基礎知識

SEO

ウェブサイトをオープンしたら、大事な事はオープンしたウェブサイトの効果を知る事です。

その効果を知る手段として、アクセス解析ツールで解析したレポート結果を使用します。

ウェブサイトのデータをユーザーに配信するウェブサーバーには、ユーザーからのアクセスを逐一記録しています。

何日何時何分に、どのIPアドレスから、どのブラウザを使ってという情報がログファイルと呼ばれるデータファイルに記録されてゆきます。

このログファイルをアクセス解析ソフトで解析して集計・グラフ化する事で、視覚的に自社サイトのアクセス動向を知る事が出来ます

昨今では、Googleが無料で提供しているGoogleアナリティクスというサービスを利用してリアルタイムでアクセス動向を把握する事が可能で、弊社制作のサイトでも必ずGoogleアナリティクスで集計する為の設定をしています。

 

アクセス解析結果を知る為の数値について

アクセス解析結果を把握する為には、基本的に以下の各数値の意味について、知っておく必要がございます。

このページでは、それぞれの数値の意味について説明します。

セッション数

ユーザーのWebサイトへの訪問数

たとえば現実のお店で、お客様がお店に入ってから出ていくまでの一連の行動が<「1回の訪問」だと定義できると思います。現実店舗における「訪問」は「お店への出入り」ウェブサイトでも考え方は一緒で、来訪してから出て行くまでの行動を「1回の訪問=1セッション」としています。

 

但し、ウェブサイトの場合、サイトを閲覧して自由にサイトの内外を行き来できる様な世界では、何をもって「訪問」を定義付けるのか?という部分ではツール毎に異なる事がございます。

Googleアナライティクスにおける「セッション」を定義づけるルールは以下で公開されています。

> アナライティクスでのセッション数

つまり以下の3つのルールで「1セッション」を定義付けている事が分かります

  1. 行動の間隔が30分を経過したら
  2. 日付が変わったら
  3. 参照元が外部サイトだったら

つまり、100セッション=100人がウェブサイトへ訪れた という事になります。

但し、その100人の中には1日に2度、3度訪れている人も居て、同一人物の訪問が2、3セッションとカウントされている事になります

 

ユーザー数

一定期間内に訪れたユーザーをカウントした数

ユーザー数は、一定の期間で訪れたユーザーの数です。ユニークユーザーと言う事もあります。

例えば、1週間のうちにユーザーAさんが2度サイトを訪れたとしても、1ユーザーとしてカウントされます。

ユーザー数は、さらに次の様に分類される事があります。

日次ユーザー数

その日に訪れたユーザーの数です。

例えばユーザーAさんが1日に5回訪れても、1ユーザーとカウントされます。

週次ユーザー数

1週間に訪れたユーザーの数です。

例えば6月1日~6月7日の間、ユーザーAさんが3日間訪れた場合でも、1ユーザーとカウントされます。

 

Googleアナライティクスでは、その任意に設定した対象期間内のユーザー数が表示されます。

例えば、7月1日~8月15日の集計期間を設定すると、この1か月半の重複を除くユーザー数を集計しています。

 

新規ユーザー数

初めて訪れたユーザーの数を知る事ができる

一定期間内に訪れたユーザーの数がユーザー数とすると、新規ユーザーは初めて訪れたユーザーの数です。

但し、この「初めて」はユーザーがウェブサイトに訪問した際、そのサイトのクッキー情報を元にしています。

ユーザーがサイトを訪れた際には、ブラウザにクッキー情報というデータとして記録されます。

このクッキー情報には有効期限が2年間ですので、有効期限が切れる為、2年間の空白があると初めてと認識されます。

また、同一ユーザーがクッキーも含めてブラウザの履歴削除をした場合や、異なるブラウザ・端末でアクセスした場合は当然、新規ユーザーとしてカウントされます。

 

ウェブサイトの効果を高める為には、先ずはサイトに来てもらわないとはじまらないので新規ユーザー数が多いという事は、サイトへの誘導が上手く行っているという事になります。逆に少ない場合は、サイトへの誘導が上手く行っていないという事になりますので、先ずは、サイトに来てもらう為の対策が必要という事になります。

 

ユーザーあたりのセッション数

リピート率を知る事ができる

セッション数をユーザー数で割った数値ですので、ユーザーがその期間内に何度訪れたのか?の平均値です。

同じユーザーが、その期間内に2度・3度と訪れていただける程、この数値が上がるのでリピーター率を知る事が出来ます。

この数値が高いという事はサイトに何度も訪れたくなる情報がある=サイトの魅力があるという事になります。逆に低い場合は、サイトの魅力が無いという事ですので、サイトのコンテンツ自体を見直す・リピーター対策を実施する事を考えると良いでしょう。

 

ページビュー数

ユーザーがウェブページを表示した数

PV数(ページビュー数)は、その期間にページが表示された数です。

 

ページビュー/セッション

PV数(ページビュー数)を、セツション数で割った1セッションあたりの平均PV数です。

この数が多いという事は、訪問ユーザーがウェブサイト内で複数ページを移動しているという事になります。

低い場合は、訪問したけど、興味が無い(他のページも見てみたいという意欲が無い)という事になりますので、コンテンツ、サイト構造、サイト内誘導などを見直すと良いでしょう。

 

平均セッション時間

一回の訪問あたりの滞在時間の平均

ユーザーがウェブサイトに訪れて、サイトを離れるまでの滞在時間の平均値です。

この時間が長いという事は、ウェブサイトの内容がちゃんと読まれているという事になります。

逆に、短いという場合は訪問されたけど内容が読まれていないという事になります。興味がある情報が無かった、逆に目的とする情報をすぐに確認できた、目的とする情報に魅力が無かったなど、理由は様々ですが見やすいデザイン・読みやすい文章・を心がける事・他ページへの誘導を見直すで改善する事があります。

 

Googleアナライティクスの平均セッション時間

Googleアナライティクスの場合、最後に閲覧したページの滞在時間が計測出来ません。

これは、Googleアナライティクスの計測方法が原因です。Googleアナライティクスは、ページを表示した際にページに埋め込まれたトラッキングコードからGoogleのサーバーに情報を送っています。つまり、閲覧開始した時の時刻は計測しても、ぺージを離れる時の時刻を計測していません。では、どうやって計測しているかと言うとGoogleアナライティクスの各ページの滞在時間は、同じサイトのページの閲覧開始時刻と次ページの閲覧開始時刻の差で計算している為、最後に閲覧したページの「サイトを離れた時間」を計測できません。つまり、このページの滞在時間は「0秒」となります。

 

これは、目的を持って訪れたユーザーが目的ページに辿り着いて、じっくり読んだとしてもそのページの滞在時間は計測されていないという事になります。

 

直帰率

訪れた最初のページだけでサイトを離れたユーザーの割合

ウェブサイトに訪れたユーザーが、その最初のページだけを見てサイトを離れてしまったユーザーが、全体で何パーセント居るか?を示す数値です。

直帰率が高いという事は、「別のぺージも見たいと思わない」ユーザーが多い=サイトに魅力が無いという事になります。

訪れるユーザーの大部分は、ウェブサイトのトップページへ訪れますので、直帰率が高い場合はトップページのデザインを含めた内容、他ページへの誘導を見直すと良いでしょう。

また、特定のページがアクセスが高いという事は、そのページにユーザーの興味がより高い情報が掲載されているという事です。この場合は、トップページへの誘導部分や、グローバルナビゲーションなど他コンテンツへの誘導部分を見直しましょう。

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