最新のブラウザシェア動向(2022年4月版)

コーディング

このページは、2022年04月25日に作成したページです。
このページに掲載している仕様・機能・操作手順は、現在リリースされているバージョンと異なる場合がございます。

2022年 春時点での動向のまとめ

  • スマホのみしか利用していないユーザーは5割、スマホ・PC両方利用が5割弱、PCのみしか利用していないユーザーは2%程度。スマートフォンユーザーの割合がほとんどとなっています。このことからレスポンシブ対応していないサイトは一層不利となっています。
  • デスクトップPCでは、Chromeが首位、Edgeも2割程度。IEは3%程度で且つ22年6月に完全にサポート終了となる為、無視して良いと思われます。
  • スマホでは、若年層はSafariが多く、中高年ではChromeが多いどちらも無視はできない。
  • タブレットでは、iPadとAndoroidで半々どちらも無視はできない。

 

 

ブラウザシェアについて

インターネットブラウザは、ウェブサイトを表示する為には必須のソフトウェアです。

制作したウェブサイトは、インターネットブラウザを通してユーザーが閲覧する事になります。

その為、これからウェブサイトをリニューアルする場合や、新たに制作する場合にはその時点でのブラウザシェアを把握する事が重要になります。

 

ブラウザシェアと制作技術の関係

ウェブサイト制作は、HTML・CSS・JavaScript が基本となります。この3つの技術でブラウザでの表示を担う事になります。

 

これに加えてお客様のウェブサイトが目的とする機能をPHPやCGI…等の技術を使って、ウェブサイトの機能を実現する事が出来ます。

これらの技術は、時代の変化と共に常にアップグレードされてゆきます。その時代のトレンドに合わせて、使える機能が増えたり、逆に廃止される機能があります。

HTMLは、それほど頻繁にアップグレードされません。当社が開業した2001年から既に20年が経過しますが、HTML4.0→XHTML1.0→HTML5と3回しか変わってません。

 

CSSのバージョンアップ

CSSは見た目や構造などのスタイルを構築するための言語として1996年に発表されました。現在CSS1~3と3つのバージョンがあります。2021年現在はCSS3が使用されています。

CSS3は全体がモジュール化され、ユーザーはどのモジュールを利用するのか、自由に選択できるようになりました。その関係で、モジュールごとに仕様の策定が進められていて、まだ草案段階のものもあるため、仕様が変更されています。

その為、どの機能が使えるか?ブラウザのバージョンによって大きく異なっています。既に策定されている機能であっても、ブラウザが対応しているか否かで使用が制限される事になります。

ブラウザの対応状況は、プロパティ毎に発表されており、当社技術者はその対応状況と制作時のブラウザシェア動向によって、その機能を利用するか否かを決定します。

 

JavaScriptのバージョンアップ

1990年代にLiveScriptという名で開発されたJavaScriptは、ECMA総会によって毎年6月頃にアップデートされています。2021年現在の最新仕様はES2021(ECMAScript2021)です。

JavaScriptは2015年前後で仕様が多く変わっており、2014年以前のJavaScriptは古いブラウザ用に設計されている為、現在は2015年以降の仕様でJavaScriptを書くことが求められています。

 

どのブラウザに対応させるか?

上記の様に、制作するサイトに使用する機能を決定する為に、制作時点でのブラウザシェアを知る事は重要となります。

既に策定されている機能が、使えなくなる事はあまりありませんが、新しい機能がブラウザやそのバージョンによって対応していないという事はよくあります。

新しい機能は、より便利で高機能な為、使用できるのに越したことはありませんが、特定のブラウザやそのバージョンによって機能せず、表示されなかったり、体裁崩れを起こす事は望ましくありません。

かといって古いバージョンも含めて対応させるというのは、現実的ではありません。

そこで、最新のブラウザシェア動向を基準に対応・非対応の切り分けを行います。

基本的には、お客様の意向を優先しますが、当社の基準として次の様な基準を設けています。

 

制作開始時または納品時点で…

  • ブラウザシェアが5%以上あるブラウザは対応する
  • そのブラウザメーカーがサポート※1しているブラウザは、対応する。
  • そのブラウザがサポート終了していても、ブラウザシェアが5%以上ある場合は対応する。
  • 大手サイト(Yahoo等)がサポート終了を発表したブラウザは対応しない。

 

1 ブラウザメーカーがセキュリティアップデートを対応している

 

業種やターゲット層によっての違い

ブラウザシェアは、ウェブサイトのターゲット層・業種によっても違いがあります。

2022年現在の動向として、日本全体を見ると次の様な動向です。

参考資料: 〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2021年上期)

 

  • PC・スマートフォンの比率はスマホのみしか利用していないユーザーは5割、スマホ・PC両方利用が5割弱、PCのみしか利用していないユーザーは2%程しかない。
  • ブラウザシェアは、Google Chrome 5割。Safariは3割。Edgeは1割。
  • スマートフォン利用者のOSは、iPhone・Androidが半々。

 

上記は、全体としての動向であり、業種別やウェブサイトのタイプによって異なります。

例えば、B to B 向けのウェブサイトの場合、2020年までは日本では以前としてinternet explorer 11(通称IE11)のシェアが高い状態でした。IE11は22年6月15日に完全にサポート対象外となりますが、2021年の夏ごろを境にChromeやEdgeに乗り換えるユーザーがほとんどになった様に思えます。当社取引の大手企業でも、ほとんどの企業が、IE11の利用を禁止し、ChromeやEdgeへと切替が完了しました。

 

若者向けでは、PCでのアクセスは1割程度で9割はスマートフォンでのアクセスです。また10代~20代男性のiPhoneシェアが7割、Andoroidが3割となりますので、そのままSafari(iPhone標準ブラウザ)が7割、Chrome(Andoroid標準ブラウザ)が3割となります。10代~20代女性ではiPhoneシェアが8割、Andoroidが2割となっています。

中高年向けでも、スマホユーザーは年々増える傾向で、OSにおいてはiPhoneとAndoroidのシェアは逆転しており、iPhoneシェアが4割、Andoroidが6割となります。これはAndoroidの知名度よりも、日本メーカー=安心という心理が働いている影響で日本メーカーで発売されているスマートフォンにはAndoroid OSが搭載されている為である事から、Andoroidシェアが大きいと思われます。

 

 

2022年 4月の日本におけるブラウザシェア

statcounter 調べ

 

PC ブラウザのシェア

順位ブラウザ名シェア率
1.Chrome60.54%
2.Edge21.4%
3.Firefox7.92%
4.Safari5.38%
5.internet explorer2.98%

 

デスクトップPCブラウザでは、Google Chromeが首位となっており、Windows標準のブラウザであるEdgeが次点です。デスクトップPCの利用者は、企業関係者が多い為、以前として企業ではWindows PCの利用率が高い事が分かります。

 

 

スマートフォン ブラウザのシェア

順位ブラウザ名シェア率
1.Safari59.16%
2.Chrome34.63%
3.Samsung Internet2.99%
4.Firefox0.93%
5.Android0.9%

スマートフォンブラウザでは、Safariが首位となっており、Chromeが次点です。iPhoneシェアが高く10代~20代のOSシェアと一致するのでスマートフォンをよく利用しているのは、10代~20代の若年層が多いという事が分かります。

 

 

タブレット ブラウザのシェア

順位ブラウザ名シェア率
1.Safari49.32
2.Chrome33.32%
3.Android15.95%
4.Opera0.61%
5.Edge0.26%

タブレット ブラウザのシェアでは、スマートフォン同様にSafariが首位となっており、Chromeが次点です。但し、Safari対Chrome+Android では半々という結果ですので、ipadタブレットとAndroidタブレットがシェアを分け合っているという結果です。
※ Androidブラウザは、Androidシステムの一部でWebView(ブラウザを呼び出す事なくWebページを表示する事ができるアプリ)

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