こちらで説明の通り、問い合わせフォームやログインフォームの自動で不正行為を行うプログラムからの不正送信を防止する為のサービス「Google reCAPTCHA」は、2025年末までにGoogleCloudのサービスとして統合されます。
従来までのGoogle reCAPTCHAは、reCAPTCHA Classicという位置付けとされており、2026年になると次第に利用が停止される予定です。この為、Google reCAPTCHAを導入しているWebサイトでは、2025年中にGoogleCloudに移行(reCAPTCHA Essentialsに移行)する必要がございます。
尚、GoogleCloudに移行するにはクレジットカード登録が必要となりますが、直ちに課金される事はございません。~1万リクエストまでの利用は、従来通り無料で利用できます。
このページの内容は次のお客様に関係あるかもしれません。
- Webサイトに問い合わせフォームや資料請求フォームの様な、フォームから情報送信する為のページがある
- そのフォームにGoogle reCAPTCHAを利用しているかもしれない
- reCAPTCHAを利用しているけどGoogle Cloudに移行していない
- reCAPTCHAを利用しているけどGoogle でクレジットカードを登録した覚えが無い
reCAPTCHA Classicとは
従来のreCAPTCHAは、reCAPTCHA Classicという位置付けになります。対して、Google CloudのreCAPTCHAには、3段階のプランに分かれており、Google Cloudに移行する事で、reCAPTCHA Classic=reCAPTCHA Essentialsと同等になります。
reCAPTCHA Essentialsは、~1万リクエストまで無料で利用できますので、~1万リクエストまでは、従来のreCAPTCHAと同等です。
~1万リクエストを超える場合は、課金を有効にすればreCAPTCHA Standardへと自動的にプランが変更されます。
※課金を有効にしなければ、reCAPTCHAが利用できなくなります。
Google CloudにreCAPTCHA Classicを移行する
先ず発行したキーが自分のGoogleアカウントと紐づけられているか確認
当社で制作したWebサイトでreCAPTCHAを利用する場合は、基本的には次の方法でWebサイトに設定しています。
- お客様自身にキー発行をお願いして、取得したキーをお知らせいただく
- Googleアカウント及びログイン情報をお知らせいただき、当社が代行してキー発行する
- Googleアカウントを当社が代行して取得し、そのアカウントでキー発行する。※
※ この場合、そのアカウントのログイン情報はお客様へお渡ししています。
上記の事を確認した上で、ブラウザで心当たりがあるGoogleアカウントにサインインした上で、こちらへアクセスしてください。
次の画面が表示されたら、そのGoogleアカウントで、何等かのWebサイトのキーを取得しているという事になります。

赤枠部分に、今回移行しようとしているreCAPTCHAを利用したWebサイトのFQDN(ドメイン名)が表示されていれば、Google Cloudへ移行できます。
この場合は、引き続以下の手順を実施してください。
対して、以下の画面が表示されたら、そのGoogleアカウントではキー発行は行われていません。

この場合や、現在利用しているキーがどのGoogleアカウントで発行したのか分からない場合は、「新たにGoogle CloudのreCAPTCHAキーを取得する」の手順を実行してください。
Google Cloudを初めて利用するお客様は、Google Cloudの利用開始手続きを行います。
Google Cloudを別の目的で利用した事の無いお客様は、先ずGoogle Cloudの利用開始手続きを行う必要がございます。以下ぺージに説明する方法で、Google Cloudの利用開始手続きを行ってください。
既に利用開始手続きを行っている場合は、Google Cloudのコンソールにログインします。
こちらにアクセスして、右上の「ログイン」※をクリックします。
※既にログインされている場合は、「コンソール」をクリックします。
必要ならば専用のプロジェクトを作成します。
Google Cloudの利用開始手続きが完了すると、予め「My First Project」と言うプロジェクトが選択されていますが、将来的な事を考慮して新しいプロジェクトを作成して、そのプロジェクトでreCAPTCHAを有効にしましょう。
プロジェクトの作成方法は以下をご覧ください。
初めてGoogle CloudからreCAPTCHAを利用にする場合は、APIを有効にします
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をクリックしてreCAPTCHAに移動します。
画面左上にあるをクリック
「セキュリティ」→「reCAPTCHA」をクリック
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reCAPTCHA Enterprise APIを「有効」にします。
初めてreCAPTCHAを利用する場合は、APIが有効になっていないので「有効」にします。
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reCAPTCHAの設定画面が表示
reCAPTCHAが有効になると、以下の画面が表示されます。
既存のreCAPTCHAをGoogle Cloudに移行する
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Classic キーまでスクロールして、「キーをアップグレード」をクリック
ログイン中のGoogleアカウントで、既にreCAPTCHAの利用があると、上記手順で表示された画面で、スクロールすると「Classic キー」の項目があるので、「キーをアップグレード」をクリックします。
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対象のWebサイトを確認したら「確認」をクリック
移行したい既存のreCAPTCHA名(通常はFQDNが表示)を確認したら、「確認」をクリックします。
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移行が成功すると完了メッセージ表示。「完了」をクリック
移行が成功すると、次のメッセージが表示されますので「完了」をクリックします。
reCAPTCHAを利用するには、サイトキー・シークレットキーをWebサイト側に設定する必要がございますが、この方法で移行した場合は同じキーが利用されているのでメッセージに表示されている通り、Webサイト側で何か更新するという必要はありません。
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移行したreCAPTCHAの操作画面が表示されます。
移行したreCAPTCHAの操作画面が表示され、今後はこの画面からレポート表示、設定をする事が可能になります。