
Google Cloudは、その名の通りGoogleが提供するクラウドサービスです。Amazonが提供するAWS(Amazon Web Services)やMicrosoftが提供するMicrosoft Azureと並ぶ3大クラウドサービスの1つです。
主なサービスとして、ストレージサービス(オンライン上にデータを保存するサービス)、ビックデータ分析、機械学習、コンピューティング(アプリ開発、仮想サーバー)を提供しています。それ以外にもreCAPTCHAやGoogle MAP APIなどもGoogle Cloudの提供サービスに含まれます。
AWSとの違い
類似するクラウドコンピューティングサービスである、AWSよりもシェアは低く(2025年現在)、AWS、Azureに続いて3位のシェアとなります。AWSと比べてインターフェイスがシンプルで比較的分かりやすい設計になっています。料金体系は、AWSと同様に従量課金制ですが、AWSと比べて比較的シンプルな料金体系が多く、小中規模向けの構成ならばAWSに比べてコストが予想し易い料金体系です。そして、最大の特徴はGoogleサービス(YouTube, Maps, Ads, Analytics, reCAPTCHA など)との親和性が高く、Web制作では「Googleの周辺サービスと統合したい場合」に強みがあります。
AWSとGoogleCloudどちらが良いのか?
当社はWebサイトでの利用目的としてのクラウドコンピューティングサービスのセットアップ、保守運用を承っております。そして、AWS・GoogleCloudどちらも対応可能でございます。Azureについては、ほぼ経験が無い為、どうしても利用されたい場合は、専門の業者を紹介いたします。
では、どちらを使った方が良いのか?と聞かれたらケースバイケースで、お客様の求める機能、運用方針によってご提案致します。一つ大きな指針として共用サーバーからスペックアップや小中規模程度のWebサイト運用ならばGoogleCloudをお勧めするでしょう。対して、上場企業や官公庁、金融関係などの場合は、その実績と安心感からAWSをご提案します。
また、AWSとGoogleCloud以外にも国内のクラウドサービスをご提案する場合もございます。
AWSとGoogleCloudと国内のクラウドサービスの違い
Webサイトでの利用目的でならば、国内のクラウドサービスを利用する方がメリットがある場合もあります。AWSとGoogleCloudと比べて利用できるサービスは少ないのですが、その分シンプルで分かりやすいというメリットがございます。また、AWSとGoogleCloudの様に従量課金では無く、月定額制という料金設定が多いので、予期せぬ高額請求となる事もありません。結果的に、AWSとGoogleCloudを利用するよりも予算を抑えられるというケースも多いです。
Google Cloudの利用をお勧めするケース
reCAPTCHA の利用
問い合わせフォームやログインフォームの自動で不正行為を行うプログラムからの不正送信を防止する為のサービス「Google reCAPTCHA」は、高度な不正送信対策を比較的簡単に導入する事が出来るGoogleが提供するAPIです。フォームコンテンツのスパム対策として、ご利用をお勧めします。月1万リクエストまでは、無料で利用できますので、一般的なWebサイトならば課金される事無く利用可能です。reCAPTCHAについて詳しくはこちら
Google Maps API の利用
Google Mapsは、Webサイトに地図を埋め込んで表示するだけなら無料で制限無く利用が可能です。このMapを利用してWebサイト向けにカスタマイズして活用する為の開発者向けサービスで、Google Mapの機能をWebサイト向けにカスタマイズできます。Google Maps API を利用すると、独自デザインのアイコンを置いたり、複数店舗を地図上に並べたり、吹き出しを表示したり、クリックイベントをつける事が可能になります。料金は従量課金制ですが、無料枠があり中小規模サイトなら、実質無料で収まるケースが多いです。
サーバーサービスとしての利用
通常の企業サイトは共用サーバーで十分ですが、
- 現状のWebサイトの表示や処理が遅い場合
- 高アクセスや高負荷が予想される様なコンテンツを運用する場合
- より高いセキュリティ対策が必要な場合
- 共用サーバーでは導入できない独自システムを利用したい場合
- 共用サーバーでは変更できない設定でサーバーを運用したい場合
柔軟に拡張できるGoogle Cloudの様なクラウドサービスをお勧めすることがあります。
特に上場企業向けのWebサイトでは、情報セキュリティや安定稼働が重視されるため、共用サーバーよりも堅牢な環境を確保できるクラウドサービスの利用をお勧めしています。クラウドなら、高い可用性やアクセス増加への柔軟な対応が可能で、ガバナンスやコンプライアンス面でも安心に運用できます。
Webサイト運営でよく使う Google Cloud サービス
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Compute Engine
仮想マシン(VM)を使ってWebサーバーやメールサーバーを構築します。
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Cloud Storage
画像や動画、静的ファイル(HTML/CSS/JSなど)を配信するためのストレージサービスです。CDN連携も可能です。
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Cloud SQL
データベースサービスです。特に信頼性が求められる企業サイトや会員制サービスなどでは、Cloud SQL を使うことで安全性と安定稼働を確保する事が出来ます。
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Cloud Load Balancing
複数サーバーに負荷を分散して、Webサイトの安定稼働を実現するロードバランシングサービスです。
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Cloud DNS
DNSサービスです。Google Cloud上でDNS管理が出来ます。
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Cloud CDN
世界中にキャッシュサーバー(代理でデータ配信するサーバー)を配置する事で、高速表示と元のサーバーの負荷軽減、セキュリティ確保をします。
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Cloud Logging
Google Cloud 上のサービスやアプリの操作履歴・エラーログを自動で収集・管理し、検索・分析できるクラウド型ログ管理サービスです。
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Cloud Monitoring
Google Cloud やアプリケーションの稼働状況・パフォーマンスをリアルタイムで監視し、異常時に通知や自動対応が可能なクラウド型監視サービスです。
Google Cloud
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支払い以外の権限を付与する
GoogleCloudで支払い以外の権限を付与
Google Cloudのクラウドサーバーを利用するには当社の様な専門的知識を持った業者に依頼する事が適切だと思われますが、支払い情報を登録したGoogleアカウントのログイン情報を制作会社に教えるのは抵抗があると思います。そこでお客様がご自身のGoogleアカウントで支払い情報を管理しつつ、当社には課金情報を閲覧できない権限のみを付与いただく方法をご案内します。 -
プロジェクトの追加
GoogleCloudにプロジェクトを追加する
GoogleCloudを利用する際は、「プロジェクト」という単位を作り、これに必要なサービスを追加して利用します。このページでは、GoogleCloudにおける「プロジェクトの役割」と「プロジェクトの作成」を説明します。 -
Google Cloudの利用開始手順
GoogleCloudの利用を開始する
お客様のWebサイトを制作する際にGoogleが提供するサービスを利用する為に、お客様自身のGoogleアカウントでGoogle Cloudの利用開始手続きが必要となる場合がございます。このGoogle Cloudの利用開始手続きの手順を説明します。
Google Cloudの新着マニュアル
- GoogleCloudで支払い以外の権限を付与
Google Cloud
- 公開日
- 2025/08/28
- Google reCAPTCHAは、2025年末までにGoogleCloudに統合されます
reCHAPTCHA当社からのお知らせ
- 公開日
- 2025/08/26
- 新たにGoogle CloudでreCAPTCHAキーを取得する
reCHAPTCHA
- 公開日
- 2025/08/25
- Google reCAPTCHA Classic をGoogleCloudに移行する
reCHAPTCHA
- 公開日
- 2025/08/25
- GoogleCloudにプロジェクトを追加する
Google Cloud
- 公開日
- 2025/08/25